エスプレッソコーヒーメーカーのこと

普段お世話になっている何でも無いエスプレッソコーヒーメーカー、使い方やいれ方に関しては人によって色々とこだわりがあるようですが、我が家では特に「ありません」。強いて言うならば、「洗剤で洗わない」でしょうか。汚いようですが、イタリア人的には普通のようなので我が家も普通に実践しております。でも確かに洗剤でゴシゴシすると長年染み付いたコーヒーの香りが逃げて行きそうですからね。

実際は金属製フィルター内の洗えない部分に洗剤が残る可能性もありそうですし、中には洗剤で洗った後の一杯目は捨てる人もいるくらいです。そして、特にこだわりの無い我が家のエスプレッソコーヒーメーカーは「普通のやつ」です。こう言うしか無いほど普及している、あのアルミニュウム製の10角型のデザイン、オリジナルは誰がデザインしたのでしょうか。ちょっとだけ高級な普及しているメーカー品は “BIALETTI” ですからビアレッティ型と呼ぶとしましょう。

ビアレッティ型の特徴、まずは底から丁部の取手まで一貫した10角型のイサギのよいシンプルなデザイン。造形的にも悪くありません。角にあたる部分は適度に本体の締め付け時の手掛かりにもなって機能的。中央部のねじ込み部は圧力をかける所でもあり、結果として出来た中央への絞り込みも機能とデザインのポイントとして重要な役割を果たしています。このデザインできれいに着色すると、そのままバウハウスダンスの衣装に使えそうな愛嬌も持ち合わせています。

それに、アルド・ロッシ設計の世界劇場ってまさにビアレッティ型、墓場も住居も同じ造形理論で突き進む彼にとっては劇場もコーヒーメーカーもスケールが違うだけなのでしょう。逆にアルド・ロッシのデザインによるコーヒーメーカーがあるところが面白いです。ちなみにこのコーヒーメーカーはアレッシ社の製品で名前はラ・クーポラとラ・コーニカ、こちらもスケールを変えると立派な建築造形として成り立ちます。

でも…我が家のはやはり安っぽい(写真)です。いつどこで買ったかも忘れた、年季の入った汚いマッキネッタ(エスプレッソコーヒーメーカー)これも愛着ありですが、たまにはリカルド・サッパーデザインのずっしりと重いピカピカのステンレス製のマッキネッタで一杯、と思う今日この頃です。

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